化学は中学レベルの私が、乙4に合格した体験記を紹介します。
- 合格するまでの勉強時間
- 勉強方法
- 試験時に迷ったときの考え方
化学の知識は中学生レベルでも合格できます。
工業系の高校でしたが、物理を重点的に勉強しており、化学や生物はほぼ履修していませんでした。
乙4は化学式や酸化還元反応などの知識を取り扱いますが、ほぼ忘れていたので参考書や問題を解きながら学習しました。
その他の科目の性状や法規は聞いたこともないところからのスタートだったので一から覚えました。
効率的な勉強方法と勉強時間
ここでは、それぞれの科目について勉強方法とどんな点に注意して勉強したかを紹介します。
性状・消化法はガソリンや軽油などの性質や発火点などの温度を覚えることが重要です。
物理・化学は気体の状態方程式や酸化還元反応やイオン化傾向などの中学校・高校の物理化学の知識があれば解くことができます。
法令は消防法にかかわる法律や指定数量の計算などがあります。
勉強方法はもっぱら問題集を解いて数値を覚えました。
5択の選択方式の試験なので、問題番号と回答欄を記入するだけの解答用紙をエクセルで作って回答欄をひたすら埋めて解答するを
繰り返し行って弱点を洗い出す。弱点をテキストやネットの情報を参考にして原理を確認し、対策しました。
合格までに費やした勉強50時間程度だったと思います。
毎日はできていませんが、平均すると1日1~2時間を2か月行いました。
試験の1週間前くらいになったら問題集も覚えるくらい頭に入ってきていると思うので、公式サイトの過去問などを解いて自信をつけましょう。
計算問題を簡単に解く方法
計算問題でかけるのか、割るのか分子分母が分からなくなることがありませんか?
そんな時に役立つのは名付けて「単位着目法」です。
どうやるかというとあなたもよく知っている速さ・時間・距離の関係で説明します。
速さ・時間・距離の単位はそれぞれ「m/s」「s」「m」ですよね。
ここで単位に注目して等式を作ろうとすると、
「m/s」=「m」÷「s」
「m」=「m/s」×「s」
「s」=「m」÷「m/s」
となります。
これらを図に表すと小学生の時に習ったような図を描けます。
この「単位着目法」を使えば、ある程度の問題は公式の暗記をしなくても瞬殺です。
電卓を持ち込めないので手計算になります。
しかし、乙4の試験は完ぺきに計算しないと不正解となる問題出題されず、
大体の値が算出できれば正解をマークすることができます。
ただし、「Pa」=「N/m2」のようにSI組み合わせからなるものはSI基本単位を覚えてなければ解けないことがあります。
試験時に選択肢を迷ったときは?
法令や性状の論説問題では似たようなことが書かれていてどっちが正解か迷うことがあると思います。
そんなときは、より安全そうな方を選んでおきましょう。
乙4はそもそも発火や酸化反応が激しい物質の取扱いを許可をするものであるため、安全に取扱いできるかが問われます。
なので、2択、3択で迷ったときはより安全な方を選んでおけば良いと思います。
ただし、例外的に認めるのような、場合分けができているかを問う問題もありますので、すべてが当てはまるわけではありません。
まとめ
乙4は、中学生レベルの物理・化学の知識でも効率よく勉強すれば必ず受かる試験です。
テキストから勉強を始めるのではなく、問題を解いて慣れる。
分からなければテキストやネットを見て理解すると効率的に学習できます。
計算は公式を丸暗記するのではなく「単位着目法」を使えば大体の問題は正解できます。
選択肢で迷ったときは,安全側を意識して解答するとよい。
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